お知らせ

2016.07.08

「インバウンド誘致推進に向けたICT活用トライアル」実施結果報告

静岡市中心市街地“おまち”の活性化をめざすI Loveしずおか協議会(会長:森 恵一)と
NTT西日本 静岡支店(支店長:土井内 裕章)は、静岡市中心市街地及び周辺地域において、
ストリート型フリーWi-Fi(以下、ストリートWi-Fi)とスマートフォン/タブレット向け観光アプリ
ケーション(以下、観光アプリ)を活用した外国人観光客向けソリューションの実証実験
「ICT活用トライアル(以下、本トライアル)」を約2ヶ月間実施しました。
その結果について取りまとめましたので報告します。


1.背景・目的

2015年の訪日外国人観光客が過去最高を更新する中*、外国人観光客の呼び込み・消費促進は地域にとって欠かせない課題となっており、その手段の1つとしてICT(情報通信技術)への注目が高まっています。また、ICTは、インバウンドへの対応だけでなく観光・防災・街づくり等に不可欠な社会基盤としても期待されています。 *日本政府観光局(JNTO)発表


このような状況を踏まえ、I Loveしずおか協議会とNTT西日本 静岡支店は、静岡市におけるICTを活用した観光ソリューションの有効性等に関する検証を行うことを目的として、2016年2月6日(土)~3月30日(水)に本トライアルを実施しました。

(参考)「インバウンド誘致推進に向けたICT活用トライアルの実施について」(2016年2月3日発表資料)


2.実施結果

本トライアルでは下記3つの項目を検証しました。

(別紙)「インバウンド誘致推進に向けたICT活用トライアル」報告書(PDFファイル1.73MB)


(1)ストリートWi-Fiへのニーズ
静岡市中心市街地*におけるフリーWi-Fiのアクセス数を集計したところ、本トライアルでストリートWi-Fiを設置した呉服町周辺で、1月と比較した2・3月のアクセス数の伸びが他エリアより大きかったことから、ストリートWi-Fiの有用性が確認されました。
*呉服町周辺、両替町周辺、駿府城公園周辺、静岡駅周辺の4エリア

 

(2)観光アプリのPUSH配信による回遊促進効果
PUSH配信により店舗・観光地情報ページの閲覧数を新たに創出したことから、PUSH配信は観光アプリのコンテンツ閲覧促進に効果的であることが確認できました。


(3)観光アプリによる外国人観光客の行動データ分析
観光アプリにより、観光客の宿泊日数や回遊ルート、滞在場所等の分析を行い、観光客の行動実態を定量的・客観的に把握することができました*。
*行動データ分析は、個人を特定できない情報で行いました。

 

3.今後の方向性

本トライアルの結果を踏まえ、I Loveしずおか協議会とNTT西日本 静岡支店は、「ICT環境の導入推進」「広域観光連携推進」を取組みの柱として、更なるインバウンド誘致推進及び地域活性化に取り組みます。

審査16-0670-1